【まず初めに覚えたい】ギター・ベースの「歴史・基礎知識」とは? | ギター解決.com

【まず初めに覚えたい!】ギター・ベースの「歴史・基礎知識」とは?

knowledge 『初級』お手入れ

当記事をご覧頂き、ありがとうございます!

この記事では、ギターやベースのスキルアップ、メンテナンスを始める前にまず知っておくと良い事前知識について解説しています

「ギター初心者の約90%が1年以内に挫折している」と言われています。

「ギター初心者の約90%が1年以内に挫折している」
と大手メーカー『Fender』のCEOであるアンディ・ムーニー氏は語る

出典:Fender CEO|Andy Mooney
解決さん
解決さん

長く楽器がある生活を続けるため、この機会に一緒に学んでいきましょう!!

自分でメンテナンスしたい方はこちら↓

Ideal Guitars(ギター解決.com+写真)

この記事は Ideal Guitars が書きました

●Ideal Guitars(アイディールギターズ)代表
 津田佳幸プロフィール

 楽器・音楽業界13年、F社, G社, Z社などのギター・ベース製造に携わり1,000本超える楽器製造に関わる。「ギター解決.com」をきっかけにWEB発信スタート。

●経歴
 2019年に独立。新規事業立ち上げを経験、3か月後に売上1000万円を達成。その後の失敗で酸いも甘いも経験。現在、自身の楽器事業・Web事業に力を入れ事業拡大中。

 信念を「次世代への価値創造」とし、自者他者(社)共に尖った価値創造が出来るよう日々邁進。

楽器・音響周辺機器は国内最低価格保証を明示している、サウンドハウスをオススメしています。

サウンドハウス

ギター・ベースの歴史

世界初のギター

何百年も昔にさかのぼります。

ギターの原型はギリシャ時代とも言われており、そのギターの原型と言われる「リュート」がヨーロッパに持ち込まれました。

最初のギターともいわれるのが、14〜15世紀頃スペインでビウエラと呼ばれた楽器。
中世では多くの弦楽器をビウエラと呼んでいたそうです。その中でもスペイン舞踊に浸透し、改良されたものが「ギターレ」現在で言うギターの原型と言われています。
しかし、当時は弦の数も4本、5本でした。1700年代後半になって巻き弦の技術進歩に伴い、その後、1800年代には現在と同じ6弦の楽器が普及しました。

世界初のエレキギター

弦の振動を電気信号に変換しアンプで増幅することで、アコースティックギターよりも大きな音で演奏することを可能にしたのがエレキギターです。

世界初のエレキギターは、リッケンバッカー社が1932年に販売した通称「フライングパン」これが世界初のエレキギターとされている。しかしマニアックすぎて一般には広まりませんでした。
一般に広まったのは、1949年にレオ・フェンダーが制作したエスクワイヤー(現在のテレキャスター)が発売。その後1950年代にはテレキャスター・ストラトキャスター・レスポールという種類が誕生します。この3種類は令和になった現代でも、多くのプレーヤーに愛され続けているエレキギターの代表格です。

フライングパン

出典:フライングパン|wikipedia

世界初のベース

こちらも何百年昔にさかのぼります。

15世紀頃頃に誕生したビオラ・ダ・ガンバという楽器が、ベースの祖先だそうです。
それから100年ほど経って16~18世紀頃、ヨーロッパでヴィオローネと言われるコントラバスの先祖にあたる楽器がウッドベースとして広く用いられていました。

19世紀に入ってコントラバスが主流となり、1900年のはじめ頃に4弦ベースが普及しました。

世界初のエレキベース

世界初のフレット付きのエレキベースは、1951年に発売されたプレシジョンベースをフェンダー社が開発しました。
その後1960年、同社からジャズベース発売

こちらも令和になった現代でも、多くのプレーヤーに愛され続けているエレキベースの代表格です。

ベース豆知識

解決さん
解決さん

ちなみに、現代の「コントラバス」と「ウッドベース」は同じものを指します(ウッドベースは和製英語)

なぜか日本ではシチュエーションによって、

  • オーケストラ→「コントラバス」
  • ジャズバンド→「ウッドベース」

と言いますね

ギー太
ギー太

Why ジャパニーズ ピーポー!?

ギター・ベースの各部名称

ギター

Guitar1-part-name

ベース

Bass1-part-name

大きくは「ネック」と「ボディ」に分かれており、それぞれにパーツが載っている状態です

ネック

neck

長い棹の部分。指板(フィンガーボード)がありその上に弦が張られている。材質や塗装の仕上げ、太さや形状(シェイプ)によっても握り心地、弾き心地が変わります。

アコースティックギター
エレキギターよりも太いのが特徴です。素材は主にマホガニーが使われています。

エレキギター
Cシェイプ、Uシェイプ、Vシェイプなど形状も様々です。素材はマホガニーやメイプルが使われています。

エレキベース
素材は強度の高いメイプルが使われることが多い。エレキギターよりもネックが太いです。

ネックの「反り」や「トラスロッド」をもっと詳細に知りたい方はこちら↓

ヘッド
ヘッド

ネック先端の部分。機種によって様々な形状があり、ヘッドがないモデルも存在する。

アコースティックギター
基本的にはネックからヘッドにかけて角度がついており、ナットへの負荷が均等にかかるよう設計されています。エレキギター、エレキベースと違い、弦落ちや共振を防ぐためのストリングスガイドが付いていないものが多い。

エレキギター
アコギと違い、ネックとヘッドの角度がほぼ平行になっているタイプのものがあります。ギター製作の際に木材をあまり加工する必要がないため、強度が高いことが特徴。

エレキベース
形状はメーカーや種類によって異なりますが、ボディのサイズと同様、ヘッドもギターよりやや大きめ。

ペグ
ペグ

弦を巻きつけて、調弦(チューニング)を行うパーツ。
クルーソンタイプ、ロトマチックタイプ、ロック式タイプなどがある。

アコースティックギター
ほとんどがヘッドの両側にペグが3つずつ付いています。大抵アコギとエレキギターのペグは共通しているので、口径さえ同じなら使いまわすことも可能。

エレキギター
メーカーによって異なります。フェンダー系はヘッドの片側に6つペグが並んでいるものが多い。

エレキベース
エレキ同様、フェンダー系はヘッドの片側に4つペグが並んでいるものが多い。ギターよりも更に張力が強いので、ペグの大きさもギターより大きい。

ペグをもっと詳細に知りたい方はこちら↓

ナット
nut

ヘッドと指板との間にあるパーツ。ヘッド側で弦を支える役割がある。開放弦の音はここが支点。(0フレットの役割)

アコースティックギター
素材は牛骨、カーボン、プラスチックなどがよく使われています。ナット幅は43~44mm前後のものがちょうど良いと言われている。

エレキギター
牛骨やプラスチック以外にも、タスクと呼ばれる人工象牙、ブラスで作られたナットもあります。また、チューニングの安定性を重視したロック式ナットというものも存在します。

エレキベース
素材は牛骨やカーボンなどアコギやエレキギターとほぼ同じですが、弦が太いためその分、溝も深く太くなっています。

ナットをもっと詳細に知りたい方はこちら↓

指板
fingerboard

すべてのギター・ベースで、素材はメイプル・ローズウッド・エボニーがほとんどです。
これら硬めな木材が使われている理由は、指板にはフレットを支え安定させるという役割があるからです。フレットの安定は音の安定性に直結するため、そのフレットを支える指板には高い硬度が求められます。なのでこの3種類がよく使われているのです。

塗装については、ローズやエボニーで作られている指板は基本的に無塗装、メイプル指板の多くは塗装が施されています。なぜかと言うと、メープルシロップでお馴染み楓の木材なので腐りやすい、またメイプルの無塗装だと汚れやすいというのが主な塗装の理由です。

指板は平坦ではなく、よく見るとゆるやかなカーブを描いて丸みを帯びており、この丸みをRadiusの頭文字から「R」と呼びます。Rが低いほど丸みが強いことを意味します。
フェンダーの「7.25″R」、ギブソンの「12″R」が代表的です。(インチ表記)

指板をもっと詳細に知りたい方はこちら↓

フレット
fret

音程を決めるため、指板に打ち込まれた金属。1フレットごとに半音階ずつ音程が変化する。フレットがあることによって音程が取りやすいので、ギター・ベースが初心者に受け入れやすい要因の一つです。
様々な形状(太さ、高さ)、素材(ニッケルシルバー、ステンレス)のフレットがある。フレットの無いフレットレスも存在します。

アコースティックギター
20フレットのものが多い。

エレキギター
フレット数は21フレット、22フレットが過半数を占めています。アコギより比較的より高音を出すシーンが多いので、フレット数も多くなっています。

エレキベース
フレット数は大半が20~22フレットです。フレットの間隔がギターより広いのも特徴です。

フレットをもっと詳細に知りたい方はこちら↓

ボディ

ストラト

ギター・ベースの胴体部分。使用する素材によって音色が変わる。

アコースティックギター
やや大きめなボディとくびれの少ないシェイプが特徴のドレッドノート、薄めなボディでくびれがはっきりとしたフォークサイズの2種類が代表的です。

エレキギター
1枚の単板、2プライ3プライなど繋ぎ合わせて作られる場合もある。レスポールのようなメイプルトップ、マホガニーバックなどの2種類以上の材を組み合わせたものもある。
アコギと決定的に違うのは木材以外に、アクリルや金属で作られたボディも存在するという点。アコギと違い、アンプに繋ぐことを前提に作られているからこそ実現した作りだと言えます。

エレキベース
大きく分けて、左右同じ位置でくびれているプレシジョンベースと左右でくびれの位置が違うのがジャズベースの2種類があります。ジャズベースは座って膝に乗せて弾く際に、よりフィットするよう設計されています。

ブリッジ
bridge

ボディに取り付けられ、ボディ側で弦を支える役割がある。弦を固定し振動をボディに伝える重要部分。 弦高調整を行う部分でもある。ビブラート効果を得られるトレモロ機能を持ったものも一般的。

アコースティックギター
エレキギターと違い木材で作られています。ブリッジからボディまで貫通した穴に、弦のボールエンド側を差し込んで、上からブリッジピンを押し込んで固定するものが多い。

エレキギター
金属で作られています。チューニングが安定する固定タイプ、アーミングという奏法でビブラートができるトレモロタイプの主に2種類があります。

エレキベース
エレキギターと同様、金属で作られています。スパイラルタイプ、バダスタイプなどの種類があり、アーミングができるトレモロタイプも少なからず存在します。

ブリッジをもっと詳細に知りたい方はこちら↓

ピックガード

ピッキングからボディがキズつかないようにするパーツ。ルックスにも大きな要素を占めており、取り外したり色を変えてオリジナリティーを楽しむことも可能です。

アコースティックギター
ほとんどがボディの表面に貼り付けられています。色味は黒やべっこう柄が多いですが、中にはハミングバードと呼ばれる鳥の絵が描かれたものもあります。装飾の少ないアコギにとって、音以外で個性が出るパーツの一つです。

エレキギター
ピックからの傷を防止するという目的以外に、ピックアップやボリュームなどのつまみをピックガードに取り付けることで、「メーカーの生産性が上がる」という側面もあります。

エレキベース
特徴的にはエレキギターとほとんど同じです。ボリュームのつまみなどがピックガードではなくボディに付いている場合、指弾きの多いプレーヤーはピックガードを付けないこともあります。

ピックアップ

弦の振動を、コイルと磁石による電磁誘導で微弱な電気信号へ変換する「マイクの役割」
主に3種類、「ピエゾピックアップ」「マグネティックピックアップ」「コンデンサマイクピックアップ」があります。

アコースティックギター
ギターの振動を電気信号に変換する「ピエゾピックアップ」、磁石で弦の振動を拾い電気信号して出力する「マグネティックピックアップ」、内部に小さなコンデンサマイクを入れて音を拾う「コンデンサマイクピックアップ」などがあります。

エレキギター
基本的にマグネティックピックアップがついている。
ポールピースと呼ばれる磁石から弦の振動を一か所で拾う「シングルコイルピックアップ
シングルコイルピックアップ2つを1つのピックアップとして動作させる「ハムバッカーピックアップ」の2種類が主なピックアップの種類です。ピックアップが2つ以上ついている場合はネック側をフロントピックアップ、ブリッジ側をリアピックアップと呼びます。

エレキベース
エレキギターと同じシングルコイルピックアップ、ハムバッカーピックアップの他にも、プレシジョンベースについているような「スプリットコイルピックアップ」というタイプもあります。1,2弦と3,4弦の二つに分けてそれぞれで弦振動を拾うのがスプリットコイルピックアップ。この仕組みの違いが音の変化にも繋がっています。

ピックアップをもっと詳細に知りたい方はこちら↓

まとめ

音楽に関わる上で感覚や感性は欠かせないものですが、それと同じくらい知識も重要なものです

とは言えここまで書いたことを全てを覚える必要はありません

必要な場面で必要な知識を少しずつ学びながら、楽器と長く、楽しく触れ合っていただければと思います!

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