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この記事ではギター・ベースの「フレットの各メーカー」をテーマに詳しく解説しています
プロリペアマンから見てもフレットの種類たくさんあります
この記事でそれぞれのメリット、デメリットを理解して自分に合ったメーカーや大きさを探してみてください!
フレットの役割
音程を決めるため、指板に打ち込まれた金属のこと。
1フレットごとに半音階ずつ音程が変化します。
フレットがあることによって音程が取りやすいので、ギター・ベースが初心者に受け入れやすい要因の一つです。
様々な形状(太さ、高さ)、素材(ニッケルシルバー、ステンレス)のフレットがある。フレットの無いフレットレスも存在します。
各部名称
フレットの種類も「素材」×「形状」で様々です
まずはフレットの各部名称から説明します。
普段、指板に出て見えている部分は「クラウン」
指板に刺さっている部分が「タング」
「スタッド」という返しの部分で指板から抜けないようになっています。
フレットの種類
今回はフレットメーカーごと
・Jescar
・Jim Dunlop
・Freedom
それぞれ特徴を見ていきましょう!
Jescar
Jescarは1977年以来、光学関係の精密機械分野で開発を行い、その技術は印刷、プラスチック、金属成型、高密度表面加工などに活用されています。
ホームページのように「自動車の研磨用品」と「フレットワイヤー、ギター研磨用品」の大きく2つに分かれています。
フレットのラインナップは非常に多く、通常のニッケルシルバー(NS)製に加え、ステンレス、EVOと幅広い。
フレット業界のスタンダード。
ホームページにも”Best Fret Wire in the World.”(世界最高のフレットワイヤー) と書かれており自信を感じます。
Jescarホームページをもとに表にまとめてみました
型番=高さ+幅(inch)
になっているのもわかりやすい!
出典:Jescar-fret-wire-specifications
Jim Dunlop
続いてJim Dunlop
ギタリスト、ベーシストの方々は聞きなじみのあるメーカーではないでしょうか。
Jim Dunlopは1965年に設立。最初は小規模住宅事業だったところから、Cry BabyやMXRなどの有名エフェクターブランドを買収。楽器周辺機器の大手メーカーへ成長していきました。
フレットの硬さは、ニッケルの配合比を変えた「18% N/S」と「12% N/S」の2種類+「Brass」のラインナップ。18% N/Sより12% N/Sの方が柔らかく加工しやすいです。
こちらも、Jim Dunlopホームページをもとに表にまとめました
出典:DUNLOP-accu-fret-fretwire
Freedom
最後はFreedom
Freedomは東京都荒川区にある会社。正式名称FREEDOM CUSTOM GUITAR RESEARCH
オリジナルギター・ベースをはじめ、ピックアップやエフェクター、フレットに至るまで様々な商品を取り扱う会社です。
フレットのラインナップは、通常のニッケルシルバーフレットより硬い F.C.G.R.オリジナルニッケルシルバーフレット(HV200)、通常のステンレスフレットより軟らかい WARM(HV160)と SPEEDY(HV210) の3種類×9種のサイズをラインナップ。
まさに「こんなのあったら良いな…」という他社にない痒い所に手が届く製品を実現されています!
※「HV=ビッカース硬度」→硬さを表す尺度
Freedomホームページをもとに表にまとめてみました
画像は「SP-SF-01 〜 09」ですがSPEEDY、WARM、ニッケルシルバーの「SP-NF-01 〜 09 とサイズ共通です
出典:Freedom-stainless-fret
素材の豆知識
ニッケルシルバー
勘違いしやすいこと
ニッケルシルバーは、銅 / ニッケル / 亜鉛の合金。その色にちなんでニッケルシルバーと呼ばれ、日本では「洋白・洋銀」と呼ばれます。昔、高価な純銀製食器の代替として洋白銀製食器が急速に普及したと言われています
ステンレス
ステンレスは「Stainless Steel=腐食しない鉄」という意味。鉄にクロムを混ぜ、錆びにくさ&頑丈さを兼ね備えた合金。ニッケルが含まれるものもある。ステンレスフレットはもちろん、フォークやナイフなど昨今では身近に使われすぎてこれ以上は説明不用ですね!
EVO (Evolution)
Evolutionという銅、錫、鉄、チタンの合金
見た目はブラスっぽいが、ビッカース硬度は「約HV250」!
NS18%とステンレスの中間程度と、削れやすいブラスの弱点を克服しています
さすが世界最高のフレットワイヤーメーカーJescar!!
まとめ
硬度まとめ
硬度を高い順にまとめるとこちら!
硬度 | |
---|---|
HV300 | Jescarステンレスフレット |
HV250 | Jescar EVOフレット |
HV210 | FreedomステンレスフレットSPEEDY |
HV200 | Freedomニッケルシルバーフレット |
HV160~185 | 一般的なニッケルシルバーフレット |
HV160 | FreedomステンレスフレットWARM |
表まとめ
3社の表を高さ昇順で並べ変えてみました!
なかなかイメージつきづらいとは思います(汗)
そこで、高さや幅を3つに大まかに分けるとこんな感じです
フレット高さ目安
低 | 1.0mm前後 |
中 | 1.2mm前後 |
高 | 1.4mm前後 |
フレット幅目安
細 | 2.2mm前後 |
中 | 2.5mm前後 |
太 | 2.8mm前後 |
というように、それぞれ一長一短があります
フレットの種類だけでも「素材」×「形状」で様々でしたね
それぞれのメリット、デメリットを理解して自分に合ったナットを探してみてください!
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