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自分自身のギターやベースの和音やハイフレットの音がズレている気がする…とお悩みではありませんか?
それ実は、オクターブが合っていないせいかも知れません…
私は13年楽器業界に携わる中で、オクターブ調整で和音やハイフレットの音が格段に変わるのを目の当たりにしてきました。
この記事ではアコースティックギター、エレキギターやエレキベースのオクターブ調整について解説しています。
この記事を読めば、弾いていてしっくりくるオクターブ調整が出来るようになります!

この記事は Ideal Guitars が書きました。
●Ideal Guitars(アイディールギターズ)代表
津田佳幸プロフィール
楽器・音楽業界13年、F社, G社, Z社などのギター・ベース製造に携わり1,000本超える楽器製造に関わる。「ギター解決.com」をきっかけにWEB発信スタート。
●経歴
2019年に独立。新規事業立ち上げを経験、3か月後に売上1000万円を達成。その後の失敗で酸いも甘いも経験。現在、自身の楽器事業・Web事業に力を入れ事業拡大中。
信念を「次世代への価値創造」とし、自者他者(社)共に尖った価値創造が出来るよう日々邁進。
オクターブ調整前の「事前知識・準備」
そもそも「オクターブ」とは

専門的に言うと「周波数が倍になる音」です。
例えば、真ん中の「ラ」の音を 440Hz とした時
1オクターブ上の「ラ」は 880Hz
1オクターブ下の「ラ」は 220Hz です。
簡単に説明するには、図や写真を使いましょう。

ご覧の通り
ドレミで表すと音階は7個です。♭(フラット)が付いている音階が5個で、12個ということになります。
なので、オクターブとは12個上がった(下がった)音ということ。
ちなみに♯(シャープ)が半音高い、♭(フラット)が半音低い音です。
これを踏まえて、ギターを見てみましょう。

ギターは半音ずつフレットが打ち込まれています。
なので、開放弦(0)から12個上がった12フレットが1オクターブ上になります。
5弦のチューニングが「A(ラ)」の場合、
5弦の12フレットは1オクターブ上の「ラ」音ということ。
豆知識
ちなみに英語では音階をアルファベットで表します。

ド | レ♭ | レ | ミ♭ | ミ | ファ | ソ♭ | ソ | ラ♭ | ラ | シ♭ | シ | ド |
C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |

0F | 1F | 2F | 3F | 4F | 5F | 6F | 7F | 8F | 9F | 10F | 11F | 12F |
ラ | シ♭ | シ | ド | レ♭ | レ | ミ♭ | ミ | ファ | ソ♭ | ソ | ラ♭ | ラ |
A | B♭ | B | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A |
ブリッジについて

ボディに取り付けられ、ボディ側で弦を支える役割がある。弦を固定し振動をボディに伝える重要部分。 弦高調整を行う部分でもある。ビブラート効果を得られるトレモロ機能を持ったものも一般的。
・アコースティックギター
エレキギターと違い木材で作られています。ブリッジからボディまで貫通した穴に、弦のボールエンド側を差し込んで、上からブリッジピンを押し込んで固定するものが多い。
・エレキギター
金属で作られています。チューニングが安定する固定タイプ、アーミングという奏法でビブラートができるトレモロタイプの主に2種類があります。
・エレキベース
エレキギターと同様、金属で作られています。スパイラルタイプ、バダスタイプなどの種類があり、アーミングができるトレモロタイプも少なからず存在します。
ブリッジをもっと詳細に知りたい方はこちら↓
オクターブ調整の必要性

普段、開放弦でチューニングをしっかりしてもオクターブが合っていないと、ハイフレットでコードを弾いた時や、他の楽器とのアンサンブルで音のズレ感が出てきてしまいます。
正確に演奏が出来ていたとしても、楽器自体のオクターブが合っていないことで演奏出来ていないと言われるのは非常もったいないです。
「良い演奏」には「正しいメンテナンス」が必須です。

ギター・ベース初めたてだとオクターブ調整は少し難しいかもしれませんが、マスターをすると弾いていてしっくりくる自分の楽器になるので挑戦してみましょう!
ギター・ベースそれぞれのオクターブ調整方法
オクターブ調整に必要な工具
- チューナー
- ドライバー

チューナー
オクターブ調整はチューナーを頼りに合わせます。またクリップ式だと挟んでいる場所の振動を拾うのでオススメできません。
出来るだけクリップ式ではなく、ケーブルで繋ぐタイプやマイクで拾うタイプのものを使いましょう。
全ての弦を同時にチューニング可能な珍しいチューナー、±0.02セントの精度を誇るストロボ・チューナー・モードも選べる。
高品質バッファーBonafide Buffer機能を新たに追加されたペダルタイプ。
YAMAHAのスタンダードなマイク付きチューナー兼メトロノーム。
ドライバー
+かーのドライバー。
サイズが合っていない工具を使うと、ネジがナメてしまうことがあるので注意してください。
一個で色々使いたい方にはマルチツールがオススメ
Weraの工具は値は張りますが、信頼性が高いです
オクターブ調整手順

6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 |
E | A | D | G | B | E |
4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 |
E | A | D | G |

音が合うまで、1→2→3→4→5、を繰り返す。
適切な弦高になっている必要があるので、先に弦高調整をお勧めします。
どのネジを回すかも説明します。
エレキギター
エレキギターでは取り付けられているブリッジによって調整ネジ場所が異なります。この記事では代表的なブリッジ
- ストラトキャスタータイプ
- テレキャスタータイプ
- レスポールタイプ
ごとに説明します。
ストラトキャスタータイプ

ストラトキャスタータイプはブリッジ後ろのビスを回します。
大体のもの、は時計回りに回すとエンドピン側にブリッジが動きます。
テレキャスタータイプ

テレキャスタータイプも同様に、ブリッジ後ろのビスを回します。
大体のもの、は時計回りに回すとエンドピン側にブリッジが動きます。
レスポールタイプタイプ

レスポールタイプは、サドルの前か後ろに付いているビスを回します。
取り付けの方向によって動く向きが変わるので、回しながら確認しましょう。
エレキベース

エレキベースも同様に、ブリッジ後ろのビスを回します。
大体のもの、は時計回りに回すとエンドピン側にブリッジが動きます。
アコースティックギター

アコースティックギターのオクターブを合わせるには、写真のようなサドルで頂点を変えて調整します。
しかし調整範囲が限られており、上記のやり方で合わない場合は茶色のブリッジブロックを一度剥がし、正しい位置に再度接着する。と言う大工事になってします。
まとめ
オクターブ調整は、ネックの反り、フレットの状態、弦高なども関係してきます
この記事だけで解決しない場合は、以下の記事も参考にしてみてください!

セッティングの好みは人それぞれですが、オクターブは合っていて損はない項目です
この機会にマスターしましょう!
よくわからない!という方は、信頼できるプロのリペアマンに相談してみましょう!
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