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「チューニングが安定しない…」「ピキッやキンッやピキンという音がする…」
こういったお悩みはないでしょうか?
もしかするとナットが原因かもしれません
なぜならナットはブリッジと同様に、常に弦と触れているパーツのため、音やチューニングに大きく影響を及ぼします
この記事では「ナット調整」の仕方について解説しています。
この記事を読めば「ナット調整」の具体的な手順や必要な道具について分かります
ナットを日頃からメンテナンスしたり、状態をチェックしておくことでベストな状態を長く維持しましょう!
ナット調整前の「事前知識・準備」
ナットについて
ヘッドと指板との間にあるパーツ。ヘッド側で弦を支える役割がある。開放弦の音はここが支点。(0フレットの役割)
・アコースティックギター
素材は牛骨、カーボン、プラスチックなどがよく使われています。ナット幅は43~44mm前後のものがちょうど良いと言われている。
・エレキギター
牛骨やプラスチック以外にも、タスクと呼ばれる人工象牙、ブラスで作られたナットもあります。また、チューニングの安定性を重視したロック式ナットというものも存在します。
・エレキベース
素材は牛骨やカーボンなどアコギやエレキギターとほぼ同じですが、弦が太いためその分、溝も深く太くなっています。
ナットをもっと詳細に知りたい方はこちら↓
ナット調整の必要性
ナットが原因の不具合でよくあるのが、ナットと弦の摩擦が強く、チューニングが安定しないと言う問題です。
ギターやベースは演奏中チョーキングなどによって弦の張力が変わります。その時にナットの摩擦が強いとナットを起点にチューニングが狂ってしまいます。
この引っかかりこそが「チューニングが安定しない…」「ピキッやキンッという音がする…」という原因です。
この原因を解決するために「ナットの滑り調整」が必要になってきます。
ナット調整の方法
ナット調整に必要な工具
- ナット用潤滑剤
- クロス
- (ヤスリ)
ナット用潤滑剤
様々なナット用潤滑剤がある中でオススメはこちら!
クロス
ヤスリ
ヤスリは必要に応じて使います。
ナット調整手順
今回は「フリーダムカスタムギターリサーチ / SP-P-09」でナット調整を施します。
1. 弦を緩める
弦がナットから外れるくらいに緩めます。
2. 弦をナットから外す
3. ナットに潤滑剤を塗る
4. 弦をナットに戻し、余分な潤滑剤を拭き取る
ナット調整用のクロスか、ティッシュなどで余分な潤滑剤を拭き取ります。
5. チューニング
ナットの全ての弦溝に、1→2→3→4→5、を施す。
あまりに滑りが悪い場合は、ヤスリを使って整えます
削れる部分は限られるため、リペアマンの経験と感覚が試される作業です!
ビビりなどの不具合は「ナット交換」
ちなみに、ビビりなどの不具合の場合は「ナット交換」が必要です
弦高の高さを決めるのは「ブリッジサドル」、そしてもう一つが「ナット」です。
ギターやベースの種類や弾き方に応じて、2つを適切に調整することで弾きやすさの向上、テンション・音色の変化などの効果をもたらします。
まとめ
ナットの交換までいくと難しい作業になりますが、潤滑剤を使った日頃のメンテナンスを行えば、チューニングが安定するだけでなく溝の削れを緩和させる効果も期待できます。
指板などに比べ、クリーニングやメンテナンスの情報が少ないナットですが、ナットが担っているチューニングの安定性は大きいです。この機会に一度チャレンジしましょう。
チューニングが安定したら「オクターブチューニング」も合わせましょう!!
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