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自分自身のギターやベースが弾きにくいとお悩みではありませんか?
それ実は、弦高のせいかも知れません…
私は13年楽器業界に携わる中で、弦高調整で弾きやすさが格段に変わるのを目の当たりにしてきました
この記事ではギターとベースの弦高調整について解説しています
この記事を読めば、弦高調整の大切さがわかり、自分自身にベストな弦高調整が出来るようになります!
弦高調整前の「事前知識・準備」
ブリッジについて
ボディに取り付けられ、ボディ側で弦を支える役割がある。弦を固定し振動をボディに伝える重要部分。 弦高調整を行う部分でもある。ビブラート効果を得られるトレモロ機能を持ったものも一般的。
・アコースティックギター
エレキギターと違い木材で作られています。ブリッジからボディまで貫通した穴に、弦のボールエンド側を差し込んで、上からブリッジピンを押し込んで固定するものが多い。
・エレキギター
金属で作られています。チューニングが安定する固定タイプ、アーミングという奏法でビブラートができるトレモロタイプの主に2種類があります。
・エレキベース
エレキギターと同様、金属で作られています。スパイラルタイプ、バダスタイプなどの種類があり、アーミングができるトレモロタイプも少なからず存在します。
ブリッジをもっと詳細に知りたい方はこちら↓
弦高調整の必要性
弦高とは、フレットと弦の隙間のことです。
弦高が高いと、弦を押さえるのに強い力が必要になります
弦高が低いと、弱い力でも弦が押さえやすくなります。
ここまでだと弦高は低い方が良いとなりがちですが、弦高を低くしすぎると弦がフレットに干渉し、音がビビってしまいます。
逆に弦高を高くすると、弦は押さえにくくなりますが、サスティーンが増し、弦のテンション感も増すのでハッキリとした存在感のある音になります。また押さえにくい分、音を切りやすいためカッティング系の演奏はしやすくなります。
弦高を調整することは、そのまま「自分にとって弾きやすい楽器に調整すること」ということです。
ギター・ベース初めたてでも、弦高調整の仕方をマスターをするとメンテナンス費用も抑えられ、自分の楽器に愛着もわくので挑戦してみましょう!
弦高の測る場所
弦高は基本「12フレット」で測ります。
12フレットは、ギター・ベースのネックスケールの半分の位置で、この位置で弦高を図るのが主流です。
フレットの頂点から、弦の一番下の部分までを弦高といいます。
一般的に売られているスケールでも問題ありませんが、必ず頭が「0mm」からはじまるスケールを使用してください。
弦高を測るための専用スケールも販売されています。
ギター・ベースそれぞれの弦高調整方法
弦高調整に必要な工具
- スケール
- 六角レンチ or ドライバー
- チューナー
スケール
頭が0mmからはじまるミリ定規。
先頭に余白があると、上手くフレットから隙間を測ることができないので、0mmはじまりの定規を使いましょう。
六角レンチ or ドライバー
小型の六角レンチ or ドライバー。
サドルのイモネジはかなり小さいので、小型のものを用意しましょう。
サイズが合っていない工具を使うと、ネジがナメてしまうことがあるので注意してください。
チューナー
弦高調整をしたあとは、しっかりチューニングを合わせましょう。
弦高調整方法
狙った弦高になるまで、1→2→3→4、を繰り返す
エレキギター
エレキギターでは取り付けられているブリッジによって調整ネジ場所が異なります。この記事では代表的なブリッジ
- ストラトキャスタータイプ
- テレキャスタータイプ
- レスポールタイプ
ごとに説明します。
ストラトキャスタータイプ
ストラトキャスタータイプの弦高調整は、各弦のサドルに付いている「イモネジ」を回すことで行います。
時計回りで高くなり、反時計回りで低くなります。
レスポールタイプと違い、6弦それぞれの高さを調整することができるので、より正確な調整ができます。
後ろ部分にあるビスはオクターブ調整で行います。今回は触りません。
テレキャスタータイプ
テレキャスタータイプも同様に「イモネジ」を使い調整します。写真のようなネジはマイナスドライバーで回します。
3連サドルの場合、2つの弦をひとつのサドルで支えている(6と5弦、4と3弦、2と1弦)ため、オクターブチューニングが合いにくいのが弱点です。
3連サドルはチューニングが合わせづらいですが、テレキャスター特有のいわゆる「味」ということで好んで使うプレイヤーも多いです。
レスポールタイプタイプ
レスポールタイプの弦高調整は、ブリッジの下部にあるサムナットと言われるパーツを回して、ブリッジ全体の高さを調整します。特殊なものを除いて弦ごとバラバラな弦高調整は不可能。
エレキギター弦高の目安
弦高 | 6弦側 | 1弦側 |
---|---|---|
低め | 1.3mm 〜 | 1.0mm 〜 |
中間 | 〜 2.0mm 〜 | 〜 1.7mm 〜 |
高め | 〜 2.6mm | 〜 2.3mm |
エレキベース
それぞれの弦のサドルにある「イモネジ」を回して調整します。
ひとつのサドルにふたつの「イモネジ」が付いているので、同じだけ回して調整します。
後ろ部分にあるビスはオクターブ調整で行います。今回は触りません。
エレキベース弦高の目安
弦高 | 4弦側 | 1弦側 |
---|---|---|
低め | 1.8mm 〜 | 1.4mm 〜 |
中間 | 〜 2.4mm 〜 | 〜 2.1mm 〜 |
高め | 〜 3.0mm | 〜 2.8mm |
アコースティックギター
アコースティックギターの弦高を上げるには、現在よりも高さのあるサドルに交換。
弦高を下げたい場合は、サドルの底面を削って調整します。
エレキギターとは違いサドルを削って調整するので、難しい作業です。さらにブリッジサドルの下にピエゾPUが仕込まれているタイプだと、接地面で音質がかなり変わるのでさらに難しい作業になります。
アコースティックギターの弦高調整に関しては、別記事で詳しく解説します。
アコースティックギター弦高の目安
弦高 | 6弦側 | 1弦側 |
---|---|---|
低め | 1.8mm 〜 | 1.6mm 〜 |
中間 | 〜 2.4mm 〜 | 〜 2.2mm 〜 |
高め | 〜 3.0mm | 〜 2.8mm |
まとめ
弦高調整には、ネックの反り、フレットの状態、オクターブなども関係してきます
この記事だけで解決しない場合は、以下の記事も参考にしてみてください↓
弦高が高いほうが好みだったり、弾きやすさ重視でなるべく弦高は低くしたい、などプレイヤーにより好みは様々です
いろいろとセッティングを変えてみて、一番弾きやすい弦高を探ってみるのがオススメです
よくわからない!という方は、信頼できるプロのリペアマンに相談してみましょう!
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